ヒトパピローマウイルス(HPV)予防ワクチンについて
診療内容

【子宮頚がんの原因】
子宮頚がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で起こることが明らかになっています。
子宮頚がんの原因である発がん性HPVは性行為による感染することも知られています。
これは特殊なウイルスではなく、女性のおよそ80%程度が一度は感染するありふれたウイルスなのです。
ほとんどの場合は自然にウイルスが排出されますので問題を起こしません。発がん性HPVの感染が持続した場合、その中のごく一部の方に異形成や子宮頚がんが発生するのです。
【子宮頚がん予防ワクチンヒトパピローマウイルス(HPV)予防ワクチン】
子宮頚がん予防ワクチンは、発がん性HPVの中でも特に頻度が多いとされるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
この2種類のウイルスは、子宮頚がんの中でも特に悪性度が高い”頚部腺がん“との関連が強いと報告されていますので期待も大きいです。
子宮頚がん予防ワクチンは、筋肉注射です。
半年間に3回接種していただくことになります。
(おもに45歳以下の方に接種をお勧めしています。45歳以上の方はお気軽にご相談ください。)
最後に一番大切なことを書いておきます。
子宮頚がん予防ワクチンの効果は非常に素晴らしいものです。
間違いなくこれからも接種が広がっていきます。
しかしながら、子宮頚がんを100%予防できるわけではありません。
定期的な子宮頚がん検診と子宮頚がん予防ワクチンを併用することによって最強の子宮頚がん対策が行えます。
子宮頚がん予防ワクチンを接種しても定期的な子宮頚がん検診の重要性には変わりはありません。
この点だけは十分にご理解ください。
【公費によるワクチン接種】
平成23年1月から公費負担による子宮頚がん予防ワクチンの接種が始まりました。
対象は、基本的には女子中学生です。
接種対象者には自治体から通知がきますので、お電話(0774-39-3999)またはメール(info@i-lc.jp)でご予約の上で受診してください。
問診票と健康保険証(本人確認のため)を忘れずにお持ちください。
※メールでのご予約は、希望日の3日以上前にお願いします。