おりもの異常

おりものの量が増えた、においが気になる、色がいつもと違う、かゆみがある。
こうした症状はよくあるお悩みですが、腟の中の環境の変化や、カンジダ外陰腟炎、細菌性腟症、トリコモナス症などが関係していることがあります。カンジダは常在菌でもあり、菌が見つかるだけで病気とは限りませんが、症状があるときは治療で楽になることがあります。細菌性腟症は、腟内の乳酸菌が減って細菌叢のバランスが崩れた状態で、帯下増加などの症状が出る一方、約半数は無症状とされています。
体調の変化、抗菌薬の使用後、生活リズムの乱れ、不適切な自己洗浄などをきっかけに症状が出ることもあります。気になっていても、実際には大きな異常がないこともありますし、逆に治療をしたほうが早く楽になることもあります。ひとりで悩まず、気になる症状が続くときはご相談ください。
当院では、症状や経過をうかがったうえで、必要に応じておりものの検査や診察を行い、状態に合わせて治療をご提案します。検査はおりものを綿棒で採取して行うことが多く、原因に応じて腟剤や内服薬などで治療します。

保険診療・3割負担の参考費用

目安としては、次のようなイメージです。

  • 診察のみ、または軽い症状でお薬中心の場合
    1,000〜3,000円前後
  • 初診でおりもの検査や培養検査を行う場合
    3,000〜5,000円前後

性感染症

性感染症は、おりものの異常、性交時の痛み、出血、下腹部痛などをきっかけに見つかることがありますが、症状がほとんどないまま感染していることも少なくありません。厚生労働省も、性感染症は血液検査、尿検査、おりものを採取した検査などで調べることができ、早期発見・早期治療が大切だと案内しています。
女性の性感染症では、特にクラミジアや淋菌が重要です。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、クラミジアは女性の90%以上が無症状とされ、上行感染すると子宮内膜炎、卵管炎、付属器炎、骨盤内炎症性疾患(PID)を起こし、卵管障害、不妊、卵管妊娠の原因となりうるとされています。淋菌も女性では無症状のことが多く、約50%が無症状感染とされています。
当院では、症状や状況に応じて必要な検査をご案内します。婦人科では、子宮頸管やおりものの検体を用いた検査が有用で、クラミジアと淋菌は同時に調べることが勧められています。のどへの感染が疑われる場合は、咽頭の検査が必要になることもあります。
また、性感染症はご本人だけの問題ではなく、パートナーとの間で感染を繰り返すことがあります。ガイドラインでも、パートナーへの検査・治療を勧めることが示されています。気になる症状がある方、感染の可能性が心配な方は、お早めにご相談ください。

保険診療・3割負担の参考費用

目安としては、次のようなイメージです。

  • 症状があり、診察とクラミジア・淋菌検査を行う場合
    2,000〜5,000円前後
  • 診察に加えて追加検査や治療が必要な場合
    4,000〜8,000円前後

※なお、症状のない確認目的・スクリーニング目的の検査は、自費診療になる場合があります。